|
>>そして、彼がこうなってしまったのは、
>>もしかしたら僕達にも原因があるのかもしれないことを
>>模倣犯を読んでいて気がついたのでした.
>小説と重なる訳ですね。
>テレビで放映したら見てみます。(←本を読めって感じ)
>来年あたりテレビで見られそうかな。
いえいえ、そこまでしていただかなくても、整理してみたらネタばらしにならなそうです.
サークル棟への放火は全部で3回でした。1回目はごみ捨て場、2回目は北側、3回目は全焼です.
放火は時限装置を使っていました.ローソクのまわりに登山用燃料を盛っておくのです.そして、Tくんは(犯人です)仲間達と燃え出したころには一緒にさわいでいるのでした。
しかし、サークル棟の最後の放火をした時に事態は一転します.
ちょうどそのころ僕達はサークル棟の脇にテントを這って公演の準備をしていました.
店とにいたずらされないように、テントに交代で寝泊りしていたのです.
このため、部員のAとKが最初の目撃者になりました.幸いテントは間にあった桜の木に守られて無事でした.
ところが、学校側はそういう事件があったのだから、後援の中止を求めてきました.
僕達はチケットが売れていたこともあって、公演をしたいのでテレビ局を動員して、学校側の説得をしました.
どうやら、これがTくんの気に障ったようです.
当時は気がつきませんでしたが、その後警察に挑戦状を送るようになったのです.
つまり、一番注目されなければいけないのは俺なのにどうして演劇部が注目されなければならないのだという感情があったのでしょう.
で、逮捕された日に僕達は芝居の仕込のため、リヤカーで小道具を運んでいたのですが、こちらは記憶していないのに彼は途中であって挨拶したといのです.
きっと、特別な感情があったのかもしれないと気がついたのはこの小説を読んだ時でした.
|
|